熱帯魚水槽を始めた方は、しばらくするとエビにも興味が出てくると思います。
エビってチマチマ動いて可愛いし、水質の目安になったり、水槽のメンテナンスとしても実用的な一面もあるので、水槽に一定数入れておくことは必要です。
今回は、初心者の方向けに、エビの特徴、飼い方、選び方を紹介していきます。
〜コンテンツ〜
- エビの特徴
- エビの飼い方
- エビの特徴
- まとめ
エビの特徴

熱帯魚水槽、つまり淡水で飼えるエビは伊勢海老のように大きくなることはなく、大きくても5cm程度のサイズ感です。
水槽にエビを入れると魚とは違った可愛さがあるので、水槽がより一層お洒落になったりします。
ただ、エビは見た目が可愛いだけがメリットではありません。
エビを水槽に入れる役割は、水質の目安と水槽のメンテナンスです。
まず、水質の目安になるという点について。
エビは水質の変化や、悪い環境での生活に非常に弱いです。
お店から買ってきて最初の水合わせを失敗してしまうと、何十匹いたとしても全滅してしまうこともあります。
初心者だった僕もネットで40匹買ってみて、(輸送時点で弱っていた可能性もありますが)生き残ったのは1〜2匹でした。
水槽を立ち上げてから入れる整体は、基本的に水質の変化や悪い環境に強い順に入れていきます。
なので、エビを入れるのは、パイロットフィッシュを入れて、本命の魚を入れて、その次にエビを入れる、と言う風に、最後に入れると言う風に考えましょう。
水合わせについても、点滴法などを使って、超慎重にするくらいでちょうどいいです。
この時点で生き残れば、第一関門突破です。ここで死んでしまうと、水質が悪いか、水合わせが悪いかのどちらかです。まれに酸素不足で死ぬ時もあるので、水合わせの時もブクブク(エアレーション)をつけてあげるようにしましょう。
エビを入れて、しばらくは安定していたのに、突然全滅する時があります。
そのときは、フィルターや、水温などが原因で、水質が変わったという合図です。
エビが体を張って水質の変化を教えてくれます。とはいっても、死なせてしまうと悲しいので、死なないように、こまめに水質は確認しておくことが適切でしょう。
次に水槽のメンテナンスについて。
水槽を扱っていると、必ず水槽の中に汚れが発生します。
餌のカスや、水草の藻などです。
エビはこれらを食べてくれて、水槽の環境をきれいに保つ役割もあります。
水槽のサイズに合わせて、多めに入れておいてもいいかもしれません。
エビの飼い方
エビの飼い方についても注意点としては、水質の変化に弱い、餌、混泳相手に注意と言う3点について説明します。
まず、先述したとおりエビは水質の変化に弱いです。
水槽を扱っていると、最低月1は水の交換をすると思います。
そのときに、一気に水を抜いて一気に新しい水を入れてしまうと、100%エビは全滅します。
僕もこれで数回全滅させてしまっています。
水を抜く時点では一気に抜くのは問題ないですが、水を入れるときは少しずつ入れるようにしましょう。
点滴法で一晩かけて入れていくくらいでもいいかもしれません。とにかく弱いので、そのくらい慎重に行うくらいがちょうどいいということです。
次に餌について。
餌は、市販のエビの餌と言うのもありますが、初心者の方はわざわざそれを買う必要はありません。
エビは、水槽のゴミを食べてくれるので、わざわざ買う必要はないですし、熱帯魚の餌のかすや、コリドラス用の餌などを勝手に食べるので気にする必要はありません。
コリドラスの餌だと、本当にがっついて食べてくれるので、1つの餌を4等分くらいに割って水槽に入れてあげるといいでしょう。
最後に混泳相手に注意という点について。
自然界では、エビは多くの魚にとって食べ物という認識です。
大きなサイズの魚を入れてしまうと、エビを食べてしまう恐れがあります。
ネオンテトラや、グッピーなど、サイズが小さい魚だと、あまり心配は入りませんが、ベタやブラックゴーストなど攻撃的や大きめな魚を入れると、食べられてしまうので、混泳相手については注意して選ぶようにしましょう。
逆に、そういった食べられる可能性がある魚と一緒に入れるのであれば、確実に水草などの隠れ場所を用意してあげたり、その魚よりも確実に大きなサイズの選ぶといいでしょう。
エビの選び方
ホームセンターなどで売っているエビは大きく分けて2種類に分けられます。
①ヌマエビ系と②ビーシュリンプ系です。
①ヌマエビ系
見た目は少し地味ですが、ビーシュリンプ系に比べると比較的頑丈な種類です。

ミナミヌマエビ
色がついていない分、水槽の中でもあまり目立たづ、サイズ感もかなり小さいので、水槽の中にしれっと入れておくエビとしては最適かもしれません。
また、非常に繁殖力も強いので、20匹くらい入れておくと、いつの間にか2倍になっていた、気づくともう何年も買い足してないのにエビが水槽にいる、ということもあります。
値段帯は、一匹100円くらいが相場です。

ヤマトヌマエビ
ミナミヌマエビよりひと回り大きく、体の色も濃いイメージです。
頑丈度で言ってもミナミよりも強く、初心者が最初に選ぶ海老としては、ヤマトヌマエビが最適だと思います。
ただ、繁殖率は低く、繁殖して増やしたいという方にはお勧めできないです。
値段帯は、一匹200円くらいです。
②ビーシュリンプ系




レッドビーシュリンプ、イエロービーシュリンプなどなど
これらは、見た目以外あまり性質は変わらないので、まとめて紹介します。
見た目が可愛いシリーズのエビですね。
お店で見つけると書いたくなるかと思いますが、正直かなり飼育は難しいです。
エビの中でも弱く、他の整体は大丈夫なのに、ビーシュリンプだけ死んでいく、ということも多々見受けられます。
値段帯も比較的高く、1匹500円〜であったりします。
最初は、ヌマエビ系から始めることをお勧めします。
まとめ

エビは、見た目が可愛く、水槽に入れるだけで、ワンランク上の水槽を実現できます。
初心者でれば、ヤマトヌマエビ→ミナミヌマエビ→ビーシュリンプの順番で飼うといいでしょう。
繰り返しますが、本当に水質の変化に弱いので、目安としての扱いでもいいですが、死なせてはかわいそうなので、なるべく死なないように扱ってあげたいですね。
水槽は、非常にデリケートな代物です。丁寧に、丁寧に扱うようにしましょう。
では、あなたらしい水槽ライフをお楽しみください。
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